DESIGNER
Ico Parisiイコ・パリージ
1916年パレルモ生まれ。建築科を卒業後、ジュゼッペ・テッラーニのスタジオで修業を積む傍ら、イタリア建築、芸術、文化の世界で当時の重要人物と出会う機会を得ました。映画と写真の真の愛好家であった彼は、ジュゼッペ・テッラーニの依頼により、カーザ・デル・ファシオの写真を制作し、雑誌『Quadrante』35号に掲載されます。
イタリアが第二次世界大戦に参戦すると、パリージはロシア戦線で活動する第9大隊ポンティエリに少尉の階級で入隊。戦争体験に深く入り込んだ彼は、見たものすべてを絵で記録し、特にカメラのレンズを通して表現しました。1943年の除隊後、コモに戻った彼は、デザイン活動を再開、家具、展示会セット、建築インテリアの個展を手がけます。
1947年に妻ルイサと結婚、1948年に最初の家具工房をオープン。1948年から1950年にかけては、家具の要素の研究に専念。デザインの分野では、ムナーリ、フォンタナ(1951年)、メロッティとの決定的な出会いが彼の経験に大きな影響を与えました。1948年、妻でプランナー兼デザイナーのルイザ・アイアーニとともにスタジオ「ラ・ルオータ」を設立するも、1995年に活動を停止しています。
1954年、シルヴィオ・ロンギとルイジ・アントニエッティとの共同作品『Padiglione soggiorno』で第10回ミラノ・トリエンナーレの金賞を受賞。
その後もCassina(カッシーナ)社とのコラボレーションなど、数々の名作を残しました。
VIEW MORE