Jordi Casablancas

Jordi Casablancas ジョルディ・カサブランカス

1940 - 2001   Spain
スペイン・バルセロナ出身のデザイナー Jordi Casablancas(ジョルディ・カサブランカス)。

1940年にバルセロナで生まれ、同地の大学で経済学を学びます。オフィス家具の輸入販売を行っていた父親の会社を通じて家具デザインに関心を持つようになり、その後、パリの木材技術研究機関「Centre Technique du Bois(センター・テクニック・デュ・ボワ)」で木材加工技術を学びます。ここでフランスの伝統的な家具製作技術と、工業生産による新たな製造手法に触れたことが、その後の制作活動に影響を与えました。

1960年代後半には家業である「Mobles i Decoració Casablancas(モブレス・イ・デコラシオ・カサブランカス)」に加わり、家具デザイナーとして本格的に活動を開始。木材の質感を生かした直線的で簡潔な造形を特徴とし、様々な家具を手がけます。装飾を抑えた構成の中に、伝統的な木工技術と機能性を取り入れた家具を展開しました。

また、子供部屋やリビングルームをはじめとする室内空間の設計にも取り組み、家具とインテリアの両面から住空間のあり方を追求しました。

1985年から1991年には、バルセロナの芸術・デザイン振興団体「FAD」の会長を務め、デザイン学校「Eina(エイナ)」や「Elisava(エリサヴァ)」で教鞭を執るなど、デザイン教育にも携わりました。伝統的な木工技術と工業生産の可能性を結びつけ、家具から室内空間まで幅広く手がけたカサブランカスは、戦後スペインの家具デザインの発展に貢献した人物の一人です。