Cassina

Cassinaカッシーナ

1927 -

1760年頃カッシーナ家の家業として、代々受け継がれてきた教会の木製椅子を専門とする工房が始まり。職人一人ひとりが技術を伝える古典的なスタイルで160年続けていたが、1927年にCesare Cassina(チェーザレ・カッシーナ)とUmberto Cassina(ウンベルト・カッシーナ)兄弟によって会社組織へ転換を図ったことを機に創業。イタリアを代表する家具メーカー。

同時に、建築のモダニズムの流れに沿ってクラシックからシンプルでモダンなデザインへと移行。家具を工業製品として、同デザインかつ同品質で大量生産できるように工場を整備、生産ラインを合理化することで、家内制手工業から脱却し工業化の一歩を踏み出しました。

戦後、カッシーナはジオ・ポンティら建築家・デザイナーとの協業のもと、さらに規模を拡大。豪華客船やホテル、レストランなど、家具のみならず内装全体のプロデュースまでを手掛けます。57年にはポンティと歴史的椅子の名作「スーパーレジェーラ」発表。

以降、ヴィコ・マジストレッティー、カルロ・スカルパなど錚々たるデザイナーが集結し、その存在を確固たるものに築き上げます。
1960年代以降には、ル・コルビジュエやヘリット・リートフェルトなどの名品を復刻させるなど、デザインの継承にも尽力しています。


1991年にはイタリアンデザインに貢献したことが評価され、国際的な工業デザイン賞であるコンパッソ・ドーロを Cassina 社として受賞しており、長い歴史の中で築かれた技術と信頼は褪せることなく健在しています。