当時の Spectrum社の資料より
DESIGNER

Werner Blaserヴェルナー・ブラザー
スイスの建築家・デザイナー。
ミニマルかつ機能的なデザインアプローチで知られ、20世紀を代表する建築家・デザイナーの一人として高く評価されています。
1924年スイス・バーゼル生まれ。1949年家具職人としての修業を終えスカンジナビアを旅した際、フィンランド・ヘルシンキでAlvar Aalto(アルヴァ・アアルト)の作品に感銘を受けます。その後ヘルシンキにあるアアルトの建築事務所でインターンとして経験を積みました。Artekの家具カタログ制作や貨物船「Fintrader」の内装プロジェクトにも携わっています。
1951年にはシカゴに渡り、イリノイ工科大学で建築を学びました。
在学中にLudwig Mies van der Rohe(ミース・ファン・デル・ローエ)に師事し、その思想や建築哲学から大きな影響を受け、その後ミース・ファン・デル・ローエとは長きに渡り協業しました。
1953年にはバーゼルへ戻り、自身のスタジオを設立。
また1950年代には日本を訪れ、日本建築や伝統文化から深い影響を受けました。こうした経験は彼の作品に色濃く反映されており、シンプルな造形、洗練されたプロポーション、そして素材への深い理解が見事に調和しています。
建築家としてだけでなく、著述家やキュレーターとしても活躍し、その活動は建築から家具デザインまで幅広い分野に及びました。
彼の作品は時代を超越した美しさと緻密なディテールによって特徴づけられています。1963年にSpectrum(スペクトラム)社のためにデザインされたコーヒーテーブル「TZ 75」は、機能性と美しさの調和を追求した彼のデザイン哲学を象徴する作品の一つです。
生涯を通じて追求した「シンプルさ」と「クラフトマンシップ」を体現した彼のデザインは、建築とデザインの歴史に確固たる足跡を残しました。現在もなお、世界中のモダニズムやミニマリズムを愛する人々にインスピレーションを与え続けています。
