Elio Martinelliエリオ・マルティネリ
1921 - 2004
- イタリア・ルッカ生まれの照明デザイナー。
ルッカで生涯の友となる友人たちと幼少期と青年期を過ごした後、フィレンツェでデザインを学び卒業。帽子職人であった父プリニオの死後、ルッカに戻り家業を継いだエリオは、自分の興味が技術的なものよりも創造的なものであることに気づきます。
その後、公共スペースのインテリアを手がけるようになった彼は、当時(第二次世界大戦直後)に入手できた照明器具の種類に不満を抱き、自分のプロジェクトのためにランプをデザインし自作を開始。1953年に Martinelli Luce(マルティネリ・ルーチェ) が創業しました。
ルッカのベルナルディーニ広場にある地下室は、仕掛け扉と階段でしかアクセスできず、エリオ自身が「実験室」と呼んだこの場所から、マルティネリ・ルーチェのコンセプトが多くが誕生しています。
エリオとマルティネッリ・ルーチェは、1966年にジェノヴァで開催された第1回ユーロドムスと、 Gio Ponti(ジオ・ポンティ) との出会いをきっかけに、国際的に脚光を浴びるようになります。1949年、生涯のパートナーであり、創作のインスピレーションを与えてくれたアンナと結婚。ふたりでイタリア、そしてヨーロッパを旅し、当時の最も重要な見本市に参加するようになりました。
卓越した作品をいくつも生み出し、イタリアのみならず、世界に知られる照明ブランドとなっていったマルティネッリ・ルーチェ。マルティネリは2004年に亡くなるまで精力的に活動を続け、亡くなった後も作品は高い評価を得ています。