Pierre Guariche

Pierre Guaricheピエール・ガーリッシュ

1926 - 1995

第二次世界大戦後の復興期に活躍したフランスのデザイナー。
パリ国立装飾芸術高等学校(ENSAD)に入学し、René Gabriel(ルネ・ガブリエル)に師事、卒業後 Marcel Gascoin(マルセル・ガスコアン)の元でそのキャリアをスタートします。

MAIギャラリーで彼の家具の一部が展示された後、1951年に設立された「AIRBORNE社」に採用されます。1951年には大手家具メーカーである「Steiner社」とのコラボレーションを開始。トノーチェアと呼ばれる革新的な椅子をデザインし、1953年にはプラスチックとアルミニウム、1954年には曲げ合板を発表しました。また、50年代の最も偉大な照明会社の一つ「DISDEROT社」ともコラボレーションを行っています。

ガーリッシュはそのキャリアを通して、伝統的なフランスデザインの豪華さや戦前モダニズムのハード・シックなデザインに代わる、モダンかつ経済的な代替案を、さまざまなボリューム、色、素材で遊びながら探求し続け、1965年には家具デザイナーにとって最も名誉ある賞とされるルネ・ガブリエル賞を受賞しています。

また、Le Corbusier(ル・コルビジェ)、Pierre Jeanneret (ピエール・ジェンヌレ)、Jean Prouvé(ジャン・プルーヴェ)、Charlotte Perriand (シャルロット・ペリアン)、など当時のフランスを代表する著名な建築家、デザイナーが多数参加したデザイナーの運動団体UAM(Union of Artists modern)のメンバーでもあり、戦後の産業美学に影響を与えました。