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FIAMフィアム
1973年、Vittorio Livi(ヴィットリオ・リヴィ)が運営していた4つの専門ガラス工場を統合し、イタリア・ペーザロにて設立。それまで建材や装飾の一部に過ぎなかったガラスをデザイン界の主役へと昇華させた、「曲面ガラス家具」の世界的ブランド。
その原点は、1968年に Vittorio Livi(ヴィットリオ・リヴィ)がデザインした、世界初のモノリシックな曲面ガラス家具 Onda Pouf(オンダ・プーフ)。厚さ10mmのガラス板の上に人が立つという、当時の常識を覆す衝撃的なデモンストレーションとともに発表されました。この成功が、職人による手仕事と工業プロセスを融合させ、デザイナーが抱く自由な直感を制約なく形にできる創造的なプラットフォームとしての FIAMの礎となりました。
1984年にはデザイン史上初の一枚の曲面ガラスによるダイニングテーブル Ragno(ラグノ)を発表。さらに、1987年、Cini Boeri(チニ・ボエリ)との3年に及ぶ共同研究から誕生した Ghost Armchair(ゴースト・アームチェア)は、厚さ12mmのクリスタルプレートのみで成形された「住める彫刻」として、コンパッソドーロをはじめ数々の権威ある賞を受賞。現在も世界で最も革新的なプロダクトとして絶大な評価を獲得しています。
創設者のリヴィは、当時 ADI(Associazione per il Disegno Industriale)の会長であった Angelo Cortesi(アンジェロ・コルテージ)を通じてミラノのデザイン界へ進出。これを契機に、Philippe Starck(フィリップ・スタルク)や Enzo Mari(エンツォ・マリ)、Rodolfo Dordoni(ロドルフォ・ドルドーニ)、Ron Arad(ロン・アラッド)らとのコラボレーションを展開し、イタリアのデザイン界に新たな時代を切り開きました。
職人の手仕事と工業プロセスを融合させた FIAMの製品は、現在25以上の国際的な美術館に永久所蔵されています。
透明という特性を超え、素材に「詩情」と「感情」を吹き込み続ける FIAMのプロダクトは、空間のアイデンティティを際立たせる「不在の主役」として、今なお世界中のデザイン愛好家を魅了し続けています。
