Erik Gunnar Asplundエリック・グンナール・アスプルンド
1885 - 1940
- エリック・グンナール・アスプルンド(1885-1940)は、20世紀前半のスカンジナビア建築を代表する建築家です。ストックホルムに生まれたアスプルンドは、1905年に王立工科大学建築学科に入学。1914年、イタリアへの長期に渡り旅に出ます。翌年、ストックホルムの新しい墓地(ウッドランド墓地)の設計で、シーグルド・ルヴェレンツとともに国際建築コンペティションで最優秀賞を受賞。墓地初の礼拝堂であるウッドランド・チャペル(1920年)で、アスプルンドは土俗的なイメージと古典的なモチーフを融合させました。
スネルマン邸(1918年)、リスター郡裁判所(1921年)という洗練された2つの作品で、アスプルンドは前任者たちのナショナル・ロマン主義とは一線を画しました。また、スカンディア・シネマ(1923年)は、1850年代に建てられた建物の中に建てられたもので、建築的なプロムナードや内外の概念との戯れに対する彼の魅力をはっきりと示しています。その魅力はストックホルム市立図書館(1928年)にも反映され、アスプルンドの新古典主義時代の傑作とされています。
1930年、アスプルンドはストックホルム博覧会の主任建築家として、スウェーデンにおけるモダニズムの躍進を印象づけました。その後、ブレデンベルグ百貨店(1935年)、国立細菌学研究所(1937年)、そして自身の夏期建築(1937年)など、モダニズムに対する独自の解釈を展開しています。