Pierre Cruègeピエール・クルジェ
1913 - 2003- フランス・ボルドーの商人の息子として生まれたピエール・クルジェは、1930年にボルドー美術学校の装飾美術部門の巨匠ルネ・ブトーのアトリエに入学。やがて師ルネ・プルーの目に留まりその工房で1937年の万国博覧会で共に仕事をするなど、パリでのキャリアをスタートさせます。
その後、装飾家という職業と並行し、より民主的なアプローチへも興味を持ち工業生産にも関わるようになります。1945年にはBibliothèques MD を買収し、1947年から1956年まで共同監督を務めてています。
その後、1954年の復興住宅をはじめ、数々の賞を受賞。1958年には、建築家 Daniel Badani 、Pierre Roux-Dorlutと共に万国博覧会のフランス館の海外フランス部門の装飾を担当しています。
クルジェのデザインはモダン・ムーブメントの厳格さと装飾家の軽やかな個性主義を調和させる1940年様式の価値観が表れています。