DESIGNER
Enzo Mariエンツォ・マリ
イタリアを代表するデザイナー・アーティスト。
1952年にブレラ・アカデミーに入学し美術を専攻。
卒業と同時に前衛的なデザイングループ「アルテ・プログラマータ」に参加し、そこでイタリアの著名なアーティスト Bruno Munari(ブルーノ・ムナーリ)と出会います。
1957年にムナーリの紹介で DANESE(ダネーゼ)社のデザイナーに就任。 マリのキャリアを通じてデザイン活動の主軸となった同社との協働がスタートします。
入社前アート活動に専念していたマリは、同時代のデザイナーとは一線を画すアプローチでイタリアンデザインに旋風を巻き起こすと、木彫りのパズル 「16 animali」などの名作を手掛けます。
1967年にはダネーゼ社の内装をデザイン・リサーチした「individual design research」で自身初となるコンバッソ・ドーロ賞を受賞。
その後 ALESSI(アレッシィ)社・Driade(ドリアデ)社・Zanotta(ザノッタ)社・Artemide(アルテミデ)社などイタリアの著名なメーカーをはじめ、日本でも無印良品や飛騨産業などとコラボレーション。生涯を通じてコンパッソ・ドーロを5度受賞し、MOMAのパーマネントコレクションには彼のプロダクトが29点選出されるなど、名実ともにイタリアを代表するデザイナーになりました。
デザイン業の傍ら政治家・理論家・教授としても活動。
20世紀のデザインに多大な影響を与え、「Masters of Italian design」と称されています。