同モデルのオード・ミネのアームチェアに腰掛ける Christian Dior(クリスチャン・ディオール)氏:1955年頃撮影
天板と脚部はラタンによって結合されるなど、オード・ミネらしいディティールの美しいデザインが魅力です。
DESIGNER
Audoux & Minetオード・ミネ
フランスを拠点に活躍した、Adrien Audoux(アドリアン・オード)とFrida Minet(フリーダ・ミネ)の夫婦からなるデザインユニット Audoux & Minet(オード・ミネ)。
南フランスのプロヴァンス地方で家具の製作を行っていた彼らは、Vibo Vesoul 社に向けてデザインしたチェアにも見られるアバカ織やロープを用いたシンプルなフォームのプロダクトや、海辺のスタイルを連想させる竹や籐を用いたプロダクトなど、独創的でモダンな家具生み出しそのスタイルを確立。
モダニストデザイナーによって設立された、Union des Artistes Modernes(UAM)= 現代芸術家協会の目に留まると、そのメンバーとしても活躍しました。
公式のカタログがないことから、現存する資料が極めて少なく、未だベールに包まれたデザイナーとして認識されている彼らですが、籐・竹・ラフィア・アバカを使った独自のスタイルは、現代においても新鮮な姿で私たちの目に映ります。
オード・ミネは Vibo Vesoul 社以外の特定の販売店を持たず、ゴルフ・ジュアンにある自らの店舗だけで家具を扱うという特殊な販売形態を取っていたため、現存する資料やカタログが極端に少ないと言われています。
詳細は、Adrien Audoux & Frida Minet Collection をご覧ください。