![Adrien Audoux<br>& Frida Minet<br>Collection](https://stoop.jp/wp-content/uploads/2023/04/20233_0000_20220831-12.jpg)
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FOCUS ONAdrien Audoux
& Frida Minet
Collection
DESIGNER : Adrien Audoux & Frida Minet
AGE : 1950s - 60s
OPEN : 4.14 fri. - 5.7 sun.
Fri. Sat. & Sun. + Holiday
OPEN HOUR : 12:00 - 19:00
CONTACT : 03 4285 4128
Adrien Audoux & Frida Minet Collection
南フランスに位置し華やかなリゾートタウンが点在するプロヴァンス地方。
パブロ・ピカソなど著名な芸術家たちが無数のインスピレーションを得たこの地で、家具デザイナーとしての生涯を過ごした Adrien Audoux & Frida Minet(アドリアン・オード & フリーダ・ミネ)。
公式のカタログがないことから、現存する資料が極めて少なく、未だベールに包まれたデザイナーとして認識されている彼らですが、籐・竹・ラフィア・アバカを使った独自のスタイルは、現代においても新鮮な姿で私たちの目に映ります。
今回 stoop では、4月14日(金)から、そんな彼らが残した作品を、現存する資料や現地ディーラーの情報を元に紐解き、1950 〜 60年代にかけて製造された多彩なプロダクトの数々を約30点にわたって展示・販売いたします。
同時に、彼らにインスピレーションを与えた、あるいは彼らから影響を受け製作されたプロダクトの数々を始め、オード・ミネも参加した UAM に属するデザイナーによる同時代のプロダクト群を含め展示することで、その時代背景を読む機会を提供できればと願っています。
言わずと知れたファッション界の巨匠クリスチャン・ディオール氏をはじめ、今なお世界中の人々の心を掴む彼らのプロダクト。
ここまで情報が不足しているのにも関わらず、
Audoux & Minet(オード・ミネ)として世に認知され続け、今日まで愛され続けるプロダクト群は、我々現代人に向けて本質的な価値とは何か を問いかけているようにも思えます。
まだそっとベールに包んでおきたいような、そんな矛盾に煽られつつも、当時の情景に想いを馳せながら、プロダクトの魅力をより深く感じる機会として是非ご覧ください。
Adrien Audoux & Frida Minet(アドリアン・オード & フリーダ・ミネ)
フランスを拠点に活躍した、Adrien AudouxとFrida Minet の夫婦からなるデザインユニット Audoux & Minet(オード・ミネ)。
南フランスのプロヴァンス地方で家具の製作を行う彼らは、モダニストデザイナーによって設立された、Union des Artistes Modernes(UAM)= 現代芸術家協会の目に留まります。
アバカ織やロープ、海辺のスタイルを連想させる竹や籐を用いたプロダクトの数々は、今もなお色褪せることなく我々を魅了し続けています。
会期:4月14日(金)〜 5月7日(日)
オープン:金・土・日曜+祝祭日(12時〜19時)
クローズ:月 〜 木(アポイント制での対応を承っております)
会場:stoop
住所:東京都江東区白河2-5-10
清澄白河B2出口より徒歩3分
東京都現代美術館より徒歩6分
お問い合わせ:03 4285 4128
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アドリアン・オードとフリーダ・ミネ
フランス出身の Adrien Audoux(アドリアン・オード)と、スイス出身の Frida Minet(フリーダ・ミネ)。
夫婦で活動した二人は、アール・デコの豪華さや概念を否定し、籐・竹・ラフィア・アバカなどの自然素材を使った素朴なスタイルを作品に取り入れ、独創的でモダンな家具の製作を目指しました。
パブロ・ピカソやポール・セザンヌをはじめとする芸術家たちが愛し、創作活動の拠点にしていたことで知られるプロヴァンス地方で、オード・ミネは、結婚後ほとんどの時間を過ごしたと言われています。
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プロヴァンス地方との出会い
1929年に新婚旅行でカンヌを訪れた際、この地でビジネスを始めることを決意した二人は、やがて同じプロヴァンス地方に位置するゴルフ・ジュアンに拠点を移し、活動を続けたと言われています。
海と深い結びつきがあるこの地方にはリゾート地が多く、彼らは照明からラウンジチェア、サイドテーブルに至るまで、海辺のライフスタイルを反映した作品を作り上げ、湾岸のリゾート地にショップ開き、一般向けに販売を行っていました。
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ゴルフ・ジュアンにて
1942年、活動拠点をゴルフ・ジュアンに移すと、リゾート地であるリヴィエラのフレンチスタイルに惹かれたイギリス人やアメリカ人の富裕層向けにも家具を製作します。この時期にはアームチェアやサイドテーブルなどの大型のプロダクトにも、ロープを編み込んだものが登場します。
そのフレームはオーク材やブナ材が使用されていることが多く、フレーム全体がロープで覆われ、市松模様や大きな網目状に編んだプロダクトが目立ちます。
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ラタン家具と父親の影響
また、オード・ミネは木材・ロープを用いたプロダクトだけではなく、竹や籐を用いたプロダクトも得意としていました。
そんなオード・ミネの籐家具に影響を与えたのがフリーダ・ミネの父親の存在だと言われています。
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右:当時の様々なデザイナーのチェアと並び展示されるオード・ミネ作品:撮影時期不明
![オード・ミネ展,オードミネ,オード・ミネ,フレンチミッドセンチュリー,ヴィンテージ,UAM,Adrien Audoux,Frida Minet,アドリアン・オード,フリーダ・ミネ,現代芸術家協会,Audoux & Minet,ディオール,Christian Dior,クリスチャン・ディオール](https://stoop.jp/wp-content/uploads/2023/04/XVMcceb0786-6434-11e8-9882-4b8d910f489c.jpg.webp)
UAM = Union des Artistes Modernes
二人がカンヌを訪れたのと時を同じくし、1929年に設立されたUAM(現代芸術家連盟)。
Le Corbusier(ル・コルビジェ)、Pierre Jeanneret (ピエール・ジェンヌレ)、Jean Prouvé(ジャン・プルーヴェ)、Charlotte Perriand(シャルロット・ペリアン)、Francis Jourdain(フランシス・ジョルダン)、Marcel Gascoin(マルセル・ガスコアン)、Eileen Gray(アイリーン・グレイ)など、錚々たるデザイナーが名を連ねていた「Union des Artistes Modernes / UAM」(現代芸術家連盟)にその才能を見出されたオード・ミネは、メンバーの一員として活躍していました。
ユニオンの存在意義は、シンプルで機能的・革新的なデザインや素材使いであることが重要視され、オード・ミネのデザインはまさにUAMの理念を具現化しています。
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"Audoux & Minet" or "Au doux minet"
Audoux & Minet は2人の名前を組み合わせた名称ですが、Au doux minet はフランス語で “ 可愛い子猫 ” を意味します。
そんな理由からか、1950 〜 1960年代にかけて、作品に取り付けられた長方形の銘板プレートには、黒い子猫のシンボルが追加されます。
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![オード・ミネ展,オードミネ,オード・ミネ,フレンチミッドセンチュリー,ヴィンテージ,UAM,Adrien Audoux,Frida Minet,アドリアン・オード,フリーダ・ミネ,現代芸術家協会,Audoux & Minet,ディオール,Christian Dior,クリスチャン・ディオール](https://stoop.jp/wp-content/uploads/2023/04/tag-audoux-03-2.jpg)
02 FQUE FRANCE-SUISSE de Meubles en Rorin , AUDOUX - MINNET , GOLFE-JUAN ( A. M. ) , BODELE DEPOSE
03 FABRIQUE DE MEUBLES , Audoux Minnet , GOLFE-JUAN
04 MEUBLES EN ROTIN , Audoux Minnet , GOLFE-JUAN
05 MEUBLES EN ROTIN , Audoux Minnet , 06.GOLFE-JUAN
06 Meubles , Audoux Minnet , GOLFE-JUAN
二人のユーモアを感じさせるこのタグは、時代の変化や、家具の材質などに合わせ様々なバリエーションが作られました。
![オード・ミネ展,オードミネ,オード・ミネ,フレンチミッドセンチュリー,ヴィンテージ,UAM,Adrien Audoux,Frida Minet,アドリアン・オード,フリーダ・ミネ,現代芸術家協会,Audoux & Minet,ディオール,Christian Dior,クリスチャン・ディオール](https://stoop.jp/wp-content/uploads/2023/04/MD01_22.jpg)
1965年、Pierre Bianchi(ピエール・ビアンキ)氏が Audoux & Minet の意志を引き継ぎ、同タイプのモダニズム家具を約30年間にわたって作り続けますが、1996年にその幕を閉じることになりました。
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今回の展示を行うにあたり、当時の資料やフランス現地のオード・ミネを扱うディーラーの情報に基づき、可能な限り彼らの情報を記載しておりますが、正確性が不十分である可能性も否定できません。
これらは彼らの歴史を知る上での一説として拝読いただけますと幸いです。
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Adrien Audoux & Frida Minet Collection
会期:4月14日(金)〜 5月7日(日)
オープン:金・土・日曜+祝祭日(12時〜19時)
クローズ:月-木(アポイント制での対応を承っております)
会場:stoop
住所:東京都江東区白河2-5-10
清澄白河B2出口より徒歩3分
東京都現代美術館より徒歩6分
お問い合わせ:03 4285 4128
![オード・ミネ展,オードミネ,オード・ミネ,フレンチミッドセンチュリー,ヴィンテージ,UAM,Adrien Audoux,Frida Minet,アドリアン・オード,フリーダ・ミネ,現代芸術家協会,Audoux & Minet,ディオール,Christian Dior,クリスチャン・ディオール](https://stoop.jp/wp-content/uploads/2023/04/0403_0001_20230402-DSCF5650.jpg)
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