天板に一部輪染みがあります
DESIGNER
A.R.P = Atelier des Recherches Plastiquesエー・アール・ピー
Pierre Guariche(ピエール・ガーリッシュ)、Joseph Andre Motte(ジョセフ・アンドレ・モットゥ)、Michel Mortier(ミッシェル・モルティエ)からなる、フランスのデザインユニット。
彼らはマルセル・ガスコアンの事務所で働く中で出会います。
1952年、ガーリッシュが自らのスタジオを開くためにエージェンシーを去るも、ミッシェル・モルティエとジョセフ・アンドレ・モットゥはエージェンシーで働き続け、ガスコアンの支援を受けて、共同で仕事をすることを決意します。
1954年2月に開催された「サロンド・アール・メネジャーズ」で、2人はブースをシェアしそれぞれのクリエイションを発表。このイベントの成功後、ガーリッシュが彼らに協会を立ち上げることを提案。
1954年10月に登録されたこのデザインユニットは、Centre Technique du Boisが主催するコンペティションで数々の賞を受賞しています。
小さなスペースにも収まりやすい、実用的な家具をデザインしようとする彼らのコラボレーションは大成功を収め。出版社ミンヴィエル社のための収納庫のシリーズや、シュタイナー社のアームチェアなど、20世紀を代表する家具が生み出しました。
Pierre Guaricheピエール・ガーリッシュ
第二次世界大戦後の復興期に活躍したフランスのデザイナー。
パリ国立装飾芸術高等学校(ENSAD)に入学し、René Gabriel(ルネ・ガブリエル)に師事、卒業後 Marcel Gascoin(マルセル・ガスコアン)の元でそのキャリアをスタートします。
MAIギャラリーで彼の家具の一部が展示された後、1951年に設立された「AIRBORNE社」に採用されます。1951年には大手家具メーカーである「Steiner社」とのコラボレーションを開始。トノーチェアと呼ばれる革新的な椅子をデザインし、1953年にはプラスチックとアルミニウム、1954年には曲げ合板を発表しました。また、50年代の最も偉大な照明会社の一つ「DISDEROT社」ともコラボレーションを行っています。
ガーリッシュはそのキャリアを通して、伝統的なフランスデザインの豪華さや戦前モダニズムのハード・シックなデザインに代わる、モダンかつ経済的な代替案を、さまざまなボリューム、色、素材で遊びながら探求し続け、1965年には家具デザイナーにとって最も名誉ある賞とされるルネ・ガブリエル賞を受賞しています。