DESIGNER

Pierre Jeanneretピエール・ジャンヌレ
ピエール・ジャンヌレは、スイスを代表する建築家・デザイナー。
スイスのジュネーブに生まれ、ジュネーブ美術学校で学んだ後、1920年にパリへ移り、オーギュスト・ペレの建築事務所に入所。1922年には、20世紀を代表する建築家であり従兄弟の Le Corbusier(ル・コルビュジェ)とパートナーシップを結び、事務所を共同で運営しました。
1928年にはコルビュジエと Charlotte Perriand(シャルロット・ペリアン)と共に、スチールパイプを用いた家具「LCシリーズ」をデザイン。人体の形態や動作に沿った「座るための機械」として、インテリアデザインの歴史に革新をもたらします。
第2次世界大戦期には、政治的・社会的背景の変化などを受けて、コルビュジエとのパートナーシップは一時解消されるものの、1950年代初頭には再び協働し、インド・チャンディーガルの新都市計画に参画。政府庁舎や集合住宅、大学施設、公共建築に加え、家具や都市設備に至るまで、現地における実務を主導しています。
彼は常に素材の特性、社会的役割を重視し、装飾に頼ることなく機能と耐久性を追求しました。現地で入手可能な木材やラタンを用い、過酷な気候条件や公共用途に応える家具を設計したその姿勢には、建築と同様に「生活のための道具」としての誠実な思想が貫かれています。
2017年、チャンディーガル行政当局は彼の自宅を修復し、地域への貢献を記念する博物館として開館しました。ジャンヌレの仕事と思想は、建築と家具の融合、都市計画への実践的アプローチにおいて、現代建築史に重要な影響を与え続けています。
