DESIGNER

Jacques Adnetジャック・アドネ
ジャック・アドネは、30~50年代のフランスで活躍したアールデコ期における重要デザイナーのひとりです。エルメスの家具を手掛けなど華々しい実績を残しながら、同時に自身の会社である、French Art Company の経営者としてもその才能を発揮しました。
1919年、Süe et Mare によって設立された家具メーカー Compagnie des Arts Francaisに就職。その後ディレクターに就任すると、シャルロット・ペリアン、フランシス・ジュルダン、セルジュ・ムイユ、ジョルジュ・ジューヴ、アレクサンドル・ノルら錚々たるメンバーをひとつのチームにまとめ製作活動を行っいました。
第二次世界大戦後、48~49年まで Salon des Artistes Décorateurs の社長を務め、50年代に入ってからはエルメスのレザーを使い、様々な家具を製作しています。
53年には、自身の会社 French Art Company にセルジュ・ムイユを照明器具デザイナーとして招くなど、フレンチミッドセンチュリーを代表する錚々たるメンバーと交流を持っていました。
52年のランブイエにあるフランスの大統領のシャトーをはじめ、実業家フェルディナン・ド・レセップス、ユネスコなどの改装やインテリアデザイン(58年)、フランス大統領ヴァンサン・オリオールのアパートメント(59年)などインテリアデザインにおいても数々の業績を残しています。
