“QUINTA” Chair by Mario Botta for Alias in Steel
Switzerland , 1980s
スイスの建築家、Mario Botta(マリオ・ボッタ)によって1985年にデザインされたQUINTA(クインタ)。
同じくスイス出身の彫刻家ディエゴ&アルベルト・ジャコメッティとの出会いをきっかけにQUINTAが誕生したとボッタは語ります。
ジャコメッティ兄弟のアトリエに訪れていたボッタは、アルベルトが腰をかけていた椅子に深い印象を覚えます。
後にこの印象を辿り、テーブルの周りに常に人がいる状態を椅子を用いて表現できないか模索。
こうして完成されたQUINTAは、ボッタのプロダクト群と比較して、より繊細で華奢な印象を持ち、細身の人物を連想させるデザインとなっています。
針金のように極端に細い人物彫刻を得意としたアルベルトの影響を強く感じさせる一脚です。
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- PRICE
- SOLD OUT
- MATERIAL
- Steel
- SIZE
- W450 D570 H940 SH430mm
- DESINGER
- Mario Botta
- FOCUS ON
- GEOMETRIC|MONOCHROME
- STYLE
- MINIMAL & POSTMODERN
, VINTAGE
- GALLERY(ギャラリー営業)
- 水・木・金・土・日・祝日|12:00 - 19:00
定休日:月・火
スタジオ営業:月〜金(祝・祭日は除く)
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DESIGNER
Mario Bottaマリオ・ボッタ
スイスを代表する国際的な建築家。
大学在学中の論文をカルロ・スカルパが顧問として担当し、同時期にはル・コルビジュエ、ルイス・カーンの助手を務めていました。ボッタが手がける建築やプロダクトデザインには彼らの意志が佇んでいます。
そんな彼の建築は、常に周辺環境との対話を意識しており、素材の調和や建物に入る際の動線まで、彼のデザインは地域全体を包み込みます。
ボッタの代表作でもあるサンフランシスコ近代美術館。設計者選定会の最終選考で安藤忠雄、磯崎新、フランクゲーリーなどの名だたる建築家の中からボッタが選出。美術品の管理上、取り入れるのが難しいとされる自然光による作品の鑑賞を提案し、展示物の表情を天候や時間帯によって変えることで、美術館そのものを芸術家のアトリエに近い状態に表現しました。
他にもバレエ作品「くるみ割り人形」の舞台装置のデザインを依頼され、舞台上の空間を構築するなど、その才能は多岐に渡ります。
1980年代になると、当時のアリアス社のアートディレクターであるエンリコ・バベリの勧めにより、深くインテリアデザインに着手。幾度となくデザインされる椅子に強い関心を示しており、「椅子は眼でも腰をかけるもの」と表現しています。
ボッタはセコンダなどの幾何学的なチェアをデザインしていますが、彼自身はデザイナーではなく建築家として、オブジェではなくスケールの小さい建築としてアプローチしていると公言。以降、これまでにない構築的で美しいプロダクトの数々を世に送り出しました。
また彼は建築や椅子について、デザインした時代や自身のプロセスを言語化できる表現方法と捉えているため、彼によって生み出された作品そのものがマリオ・ボッタの”言葉”となっています。
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