Moroccan<br>Vintage Rugs<br>Collection Moroccan<br>Vintage Rugs<br>Collection

FOCUS ONMoroccan
Vintage Rugs
Collection

DESIGNER : Anonymous

AGE : 1960s - 90s

OPEN : 11.19 sat. - 12.18 sun.
Tue. Wed. Sat. & Sun. + Holiday

OPEN HOUR : 12:00 - 19:00

CONTACT : 03 4285 4128

Focus on Moroccan Vintage Rugs Collection

北アフリカに位置し、地中海や大西洋に面することから多様な文化が混在する国 モロッコ。
その先住民の多くは、山岳地帯の高地 豊かな自然の中で羊たちと共に暮らす遊牧民族です。
冬に積もる雪、その厳しい寒さを凌ぐため、飼っている羊たちの毛から手織りのラグを作り始めて以来、約 1700年続くとされるモロッカンラグ。

その長い歴史を辿る中で、地方や部族によって異なるデザイン・素材へと独自の進化を遂げながら、今なお、現地の人々の生活の中に寄り添い続けています。

11月19日(土)より、stoop では モロッカンヴィンテージラグに魅せられ、現地を旅し、収集を続ける 鈴木商店 NOMAD の協力のもと、多様なモロッカンラグの中から

Aziral(アジラル) 
Boujad(ブジャド)
Beni Ouarain(ベニワレン)

といったモロッコを代表する3地方で、ハンドメイドによって織られた美しいヴィンテージのラグに加え
羊毛ではなく、衣類やカーテンなどの端切れを織り込んで作られる

Boucherouite(ボ・シャルウィット)

を含む 多様なモロッコのヴィンテージのラグ、約50点以上を一同に会し、展示・販売を行います。

アフリカ大陸の中でも、最もヨーロッパに近いことから stoop の扱うヴィンテージ家具との親和性をどことなく感じさせるモロッカンラグ。
暮らしの中から自然と産まれ、人々の生活に寄り添い、丁寧に手織りで作られたラグたちの逞しくも繊細な表情は、現代を生きる私たちが忘れがちな豊かさへの気づきを与えてくれます。

人々の生活と同様、ひとつとして同じものはなく、強く美しい魅力を放つヴィンテージラグの多様な世界を、是非この機会にご覧ください。

– – –

鈴木商店 NOMAD

1ヶ月半に及ぶモロッコの旅の中で出会った1枚のビンテージラグに魅了され、その感動を伝えるべく、モロッコ各地からヴィンテージラグのコレクションを開始。
以後、アート性を感じるデザインや柄・配色など、優しい質感のラグを中心に、モロッコの多様なラグの魅力を伝えるべく 鈴木商店 NOMAD として活動を続けています。

Focus on Moroccan Vintage Rugs Collection

会  期 : 11月19日(土)〜 12月18日(日)

オープン : 火・水・金・土・日曜+祝祭日(12時〜19時)
クローズ : 月・木曜
会  場 : stoop
住  所 : 東京都江東区白河2-5-10
       清澄白河B2出口より徒歩3分
       東京都現代美術館より徒歩6分

Moroccan<br>Vintage Rugs<br>Collection
カラフルな色使いが印象的な Boucherouite(ボ・シャルウィット)は、ウォールピースとしても。
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現地での天日干しの様子。
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ハイアトラス山脈の南側に位置するティンジルより。
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Beni Ouarain(ベニワレン)


Beni Ouarain(ベニワレン)は、モロッコ北部のアトラス山脈中部にある、ベニワレン地方で作られるモロッカンラグの名称。
冬になると雪が積もるこの地方は羊の毛足が長く、上質な羊毛がとれるため、古くからラグ作りが行われてきました。

羊毛本来のアイボリーな色合いに、黒や焦茶で描かれる菱形や三角形のデザインが特徴で、菱形は「家を守る」、三角形は「家」という意味が込められています。
また、片側だけにフリンジがつく「モノフリンジ」もベニワレンの伝統的な様式。
刈り取った羊毛を洗って糸にし、女性達の手によって1つ1つ手織りで作られています。

もともとベニワレンは祝い事の贈り物としてつくられており、結婚式のプレゼントや、嫁入り道具として欠かせないものとして扱われてきました。
モロッカンラグのなかでも、比較的ポピュラーなベニワレンですが、洗練されたシンプルなデザインは、フィンランドの巨匠アルヴァ・アアルトが自邸で使用するなど、ミッドセンチュリー期の名だたる建築家達にも愛用されています。

今回の展示では一般的によく見かける規則的なラインのものだけでなく、デザイン性の施された珍しいものを中心に展示を行ないます。
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Aziral(アジラル)


Aziral(アジラル)は、モロッコ中部のアジラル地方で作られるモロッカンラグの名称。

ベニワレン同様1つ1つ手織りで作られており、羊毛本来のアイボリーな色合いに、天然染料で染色した糸を使用し、抽象的なデザインが描かれているのが特徴です。
これらの模様の多くは、象系文字のようなベルベル文字、自然、動物、部族の紋様などがモチーフとなっており、個性的なデザインが目立ちます。

ベニワレンと比較すると、ウール以外にコットン、リサイクル布などが使用されており、やや短めの毛足でざっくりと織り込まれています。

機械ではなく1つ1つ手織りで作られているアジラルは、同じ柄や色がない1点もののラグとなります。
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Boujad(ブジャド)


ブジャド(Boujad)は、モロッコのミッドアトラス山脈の手前、のどかな田園地帯にあるブジャド地方で作られるモロッカンラグの名称。

レッドやピンク、オレンジなどの暖色を基調とした宝石のような色彩が特徴で、別名ジュエル ラグ(Jewel Rug)とも呼ばれています。

ブジャドはかつて、地中海に向かうキャラバン(ラクダや馬などで砂漠を旅する商人の一団)の玄関口として栄えており、そこに集まるキャラバンの商人たちは天文学の知識に優れていました。
絨毯にデザインされた様々な模様や形は、そういった商人達の文化や民間伝承、そして空や星に関する優れた知識からモチーフを得て構成されたといわれています。

長い年月を経て、柔らかな色合いに変化していくブジャドは、この地方の文化の美しさと多様性を表現しています。
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Boucherouite(ボ・シャルウィット)


Boucherouite(ボ・シャルウィット)は、羊毛ではなく衣類やカーテンなどの端切れを織り込んで作られるモロッカンラグの名称。
ベルベル語で「ボ」はお父さん、「シャルウィット」は端切れという意味になります。

1940年代に戦争下で羊毛が使えなくなったことや、遊牧生活から定住生活に様式が変わり羊を飼う必要がなくなったことから、古着を裂いて織りはじめたのが始まりと言われています。

衣類などの端切れを使用しているため、ウールや綿、化繊など様々な素材が織り込まれ、カラフルな色彩が目を引く、アート性の高いデザインが特徴です。
作り手によって1点1点表情の異なるユニークな一面も、魅力の一つです。

使われなくなった衣類をラグの素材として使用し、再び息を吹き込むことで、作り手の思いやストーリーまでもがデザインに反映さています。
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現地では、様々なラグを重ねて敷くなど、自由度の高い使い方やスタイリングができる点も魅力的です。
Moroccan<br>Vintage Rugs<br>Collection

Focus on Moroccan Vintage Rugs Collection


会  期 : 11月19日(土)〜 12月18日(日)

オープン : 火・水・金・土・日曜+祝祭日(12時〜19時)
クローズ : 月・木曜
会  場 : stoop
住  所 : 東京都江東区白河2-5-10
       清澄白河B2出口より徒歩3分
       東京都現代美術館より徒歩6分