ARABIA<br>Tableware Design<br>by Ulla Procope ARABIA<br>Tableware Design<br>by Ulla Procope

FOCUS ONARABIA
Tableware Design
by Ulla Procope

DESIGNER : Ulla Procope

AGE : 1950s - 1980s , for ARABIA

OPEN : 1.8 sat. - 1.30 sun.
Tue. Wed. Sat. & Sun. + Holiday

OPEN HOUR : 12:00 - 19:00

ARABIA Tableware Design by Ulla Procope

フィンランド ARABIA(アラビア)社、そのデザイン黄金時代に、最も注目された陶磁器デザイナーの一人として、今なお世界中の人々に親しまれている、Ulla Procope(ウラ・プロコッペ)

今回 stoop では、1月8日(土)より、そんな彼女が ARABIA社に在籍中の1950年代から1960年代にかけて、フォルム・デコレーションのデザインを手掛けた

1958年 〜 1978年 Liekki(リエッキ)シリーズ
1960年 〜 2002年 Valencia(ヴァレンシア)シリーズ
1961年 〜 1999年 Ruska(ルスカ)シリーズ
1962年 〜 1976年 Anemone(アネモネ)シリーズ
1966年 〜 1977年 Rosmarin(ロスマリン)
1975年 〜 1981年 Meri(メリ)シリーズ

の6つのシリーズに加え、彼女が生み出し Ruska で初めて採用されて以降、30種を超えるシリーズに採用されたフォルムデザイン『Sモデル』に、他のデザイナーが装飾を施した

1964年 〜 1976年 Kosmos(コスモス)シリーズ
1980年代      Selja(セリヤ)シリーズ

を一堂に会し、展示・販売を行います。
北欧の美しいデザインの魅力を感じに、是非この機会にお立ち寄りください。

Ulla Procope(ウラ・プロコッペ)

1921年 – 1968年 フィンランドの陶磁器デザイナー。
1948年にヘルシンキの美術工芸学校を卒業。1954年にアラビア社の陶磁器工場に絵付師として入社後 Kaj Frank(カイ・フランク)によって彼のチームに採用されたことで、デザイナーとしてのキャリアをスタートさせます。アラビア社で最も売れた Ruska(ルスカ)シリーズ を筆頭に、30種を超えるシリーズに採用された『Sモデル』を生み出すなど、数々の功績を残しながら、1966年に亡くなるまでアラビア社で働き続けます。

彼女が得意としたのは、日常生活で使用する実用的なデザインの陶磁器や装飾品。1960年にデザインされ、2002年まで生産されていたARABIA最後のハンドペイントシリーズ Valencia(バレンシア)を始め、フィンランドの秋を表現した Ruska(ルスカ)や、鮮やかな日を浴びた海を思わせる Meri(メリ)、大胆な手描きの花が印象的な Anemone(アネモネ)や Rosmain(ロスマリン)など、数多くのシリーズをデザインしたことで知られています。

ARABIA(アラビア)

1873年11月、スウェーデンのロールストランド社が、フィンランドのヘルシンキ郊外にあるアラビア地区に設立した製陶所。

1900年には、フランスで開催されたパリ万国博覧会では金メダルを獲得。食器、花器など生活用品を中心に輸出を増やし、国内流通を強化することで30年代にはヨーロッパ最大の工場へと成長していきます。

その後、1932年に迎えられたクルト・エクホルムによる日用食器のデザインに取り入れた機能主義や、アラビア・アート・デパートメント(芸術部門)の設立による優れたクリエイターの自由な活動、1945年カイ・フランクがデザインしたキルタなど、数々の独創的な発想や手法によりフィンランド陶芸界での確固たる地位を確立。それらは、今日のアラビアの基礎となり、次世代へと受け継がれるテーブルウェアとして愛されています。

会期:1月8日(土)〜 1月30日(日)

オープン:火・水・土・日曜+祝祭日(12時〜19時)
クローズ:月・木・金曜
会場:stoop
住所:東京都江東区白河2-5-10
清澄白河B2出口より徒歩3分
東京都現代美術館より徒歩6分
お問い合わせ:03 4285 4128

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Valencia(ヴァレンシア)


Valencia(ヴァレンシア)シリーズは1960年 〜 2002年にかけて製造販売された、ARABIA(アラビア)最後のハンドペイント製品です。
特徴である深いブルーの絵柄は、すべてフリーハンドで描かれたもので、絵付け師の手仕事が反映されるため、柄のニュアンスから釉薬の濃淡まで様々で、まったく同じものは世界に2つとなく、アラビアの中でも高級ラインとして販売されていました。

フォルムデザイン、デコレーションデザイン共に Ulla Procope(ウラ・プロコッペ)が手がけ、Ulla Procope のイニシャル「UP」 のサインと、絵付け師のイニシャルのサイン裏面にあるものは1960年代初期にフィンランド国内販売用に製造されたものです。

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Ruska(ルスカ)


Ruska(ルスカ)シリーズは Ulla Procope(ウラ・プロコッペ)のデザインにより、1960年代のミラノトリエンナーレで発表されて以降、1961年 〜 1999年にかけて製造販売されていました。Ruska = 秋色 と名づけられた名のとおり、色づく紅葉のように深いブラウンの釉薬が特徴です。

また、土を原材料とする陶器と異なり、石を原材料として高温で焼き上げることで、硬度と耐熱性を兼ね備えたセラミック素材を開発することに成功した ARABIA(アラビア) は、その最初の製品として Ruska を発表しました。
料理をオーブンから直接食卓へ出すことを可能にした Ruska シリーズの登場により、機能性とデザイン性を備えたブランドとしての地位を手に入れます。

Ulla Procope(ウラ・プロコッペ)がデザインしたフォルム「Sモデル」は、1961年 Ruska(ルスカ ) のカップ&ソーサーで初めて導入されます。その後 Anemone(アネモネ) や Rosmarin(ロスマリン)、Meri(メリ)といった、30種を超える多くのシリーズで使用されるなど、その素朴で温かみがある佇まいは、不朽のフォルムとして、今なお多くのファンを魅了しています。

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Anemone(アネモネ)


Anemone(アネモネ)シリーズは1962年 〜 1976年にかけて製造販売されていました。※1980年代に短期間復刻がされています。
深いインディゴブルーが美しいアネモネの花とストライプのラインが熟練の絵付け師によって描かれ、一つ一つに表情のある仕上がりとなっています。
フォルムデザイン、デコレーションデザイン共にUlla Procope(ウラ・プロコッペ)による作品です。

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Rosmarin(ロスマリン)


Rosmarin(ロスマリン)シリーズは1966年 〜 1977年にかけて製造販売されていました。 伸び伸びと描かれたローズマリーの花と茶色のストライプが印象的です。熟練の絵付け師によって一つ一つ丁寧に描かれました。
フォルムデザイン、デコレーションデザイン共にUlla Procope(ウラ・プロコッペ)による作品です。

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Meri(メリ)


Meri(メリ)シリーズは1975年 〜 1981年にかけて製造販売されていました。Meriとはフィンランド語で海を意味します。その深みのあるブルーが目を引き、落ち着いたブラウンとブラックのカラーが海岸線を連想させます。そしてベースの美しいブルーには小さな斑点が入り深い海を想像させる印象深い作品です。
フォルムデザイン、デコレーションデザイン共にUlla Procope(ウラ・プロコッペ)による作品です。

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Liekki(リエッキ)


Liekki(リエッキ)シリーズは1958年 〜 1978年にかけて製造販売されていました。
リエッキとはフィンランド語で炎を意味し、その名の通り直火やオーブンに対応したシリーズです。 そのまま食卓へ運ぶ様に取っ手の付くデザインが特徴的で、バックスタンプにも炎をあしらっています。デザインはUlla Procope(ウラ・プロコッペ)によるものです。
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Kosmos(コスモス)


Kosmos(コスモス)シリーズは1964年 〜 1976年にかけて製造販売されていました。大きな花やハンドペイントされた直線はコスモスを表現しています。落ち着いた深いグリーンが印象的な作品です。
フォルムデザインには、Ulla Procope(ウラ・プロコッペ)が手がけるSモデルが採用され、デコレーションはGunvor Olin-Gronqvist(グンヴァル・オリン・グラングヴィスト)の手によるものです。
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Selja(セリヤ)


Selja(セリヤ)シリーズは1980年代に製造販売されていました。少しグレーカラーのベースに柔らかいパープルとモスグリーンのラインが彩られたモダンでファッショナブルな作品です
フォルムデザインはUlla Procope(ウラ・プロコッペ)の手によるSモデルを採用しています。